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2018年11月23日

【Report】 

「お客様への感謝の思いを乗せて、またステージに立てたら」と堂本光一、「Endless SHOCK」2019年版の製作発表会見にぎやかに(2018)

 ミュージカル単独主演記録1位を自ら更新中の堂本光一のミュージカル「Endless SHOCK」の来年2019年版(2月4日~3月31日=帝国劇場、秋=大阪市の梅田芸術劇場)の製作発表会見が11月21日、東京都内で開かれた。2000年から主演を続ける堂本をはじめ、これまで大阪公演での出演が多く帝国劇場での「Endless SHOCK」出演が7年ぶりとなる内博貴に、長らく関わっているふぉ~ゆ~も集結。さらに大好きだというこの作品に戻って来たオーナー役の前田美波里、初めてのリカ役となる梅田彩佳も加わって、にぎやかな雰囲気に包まれた。東京公演の千穐楽となる3月31日に単独主演1700回に達する堂本は「毎回幕が開く直前は逃げたくなりますが、幕が開いてお客さまが見えるともうそういう気持ちはなくなります。お客様がいてくださるからこそやってこられたのだと思います。お客様が育ててくださった作品だと思いますし、お客様がいないことにはこれだけの数もやれなかったと思います。そうした感謝の思いを乗せて、またステージに立てたらいいなと思っています」とファンや観客への感謝の思いを幾度も口にして、2019年版への強い意欲を表明。囲み会見では気になる「独身の行方」つまり結婚についても言及し、大盛り上がりの製作発表記者会見となった。
 来秋に上演される大阪公演では、昨年東京公演でライバルのユウマ役として初出演した中山優馬が出演するが、現在主演を務めている舞台「The Silver Tassie 銀杯」出演中のため、製作発表会見は欠席した。
 ミュージカル「Endless SHOCK」は2019年2月4日~3月31日に東京・丸の内の帝国劇場で上演される。秋には大阪市の梅田芸術劇場でも上演されるが、詳細は未定。
 東京公演のチケットの一般発売開始は2019年1月12日午前10時から。

★ミュージカル「Endless SHOCK」2019年版の製作発表会見に集結した主要キャスト。前列左から内博貴、堂本光一、梅田彩佳、前田美波里(撮影・阪清和)

★ミュージカル「Endless SHOCK」公演情報

 堂本光一が2000年に始めた「MILLENNIUM SHOCK」から続く「SHOCK」シリーズ。2005年からは「Endless SHOCK」として上演されている。2013年3月に通算1000回を超え、今回2016年の公演で1400回を突破。今年2017年の東京公演千穐楽の3月31日で1500回、2018年の東京公演千穐楽の3月31日で通算1600回を記録した。既に日本の演劇界における同一演目単独主演記録では、「夕鶴」の山本安英、「ラ・マンチャの男」の松本幸四郎を抜き、「放浪記」の森光子の2017回に次ぐ1630回という位置にいる。ミュージカルに限れば既に1位だ。
 ジャニーズ事務所の総帥、ジャニー喜多川が演出を手掛けてきた作品だが、近年では主演の堂本光一がかなりの部分の演出に携わっており、作詞や作曲を手掛けている楽曲もある。まさに堂本光一の「Endless SHOCK」なのだ。

 舞台はニューヨーク。オフブロードウェイにある小さな劇場で自分たちにしかできないショウを目指し、日々ステージを続ける日本人や現地の人々からなるカンパニー。その中で、今後の方向性について生じた亀裂から巻き起こるアクシデントと、その先に起きる不思議な出来事をきっかけに、またみんなが仲間としてのきずなを取り戻していく、まさしく「きずな」と「再生」をテーマにした物語が描かれる。

 製作発表の会見に先立って、ふぉ~ゆ~やジャニーズJr.、アンサンブルメンバーも加わっての歌唱披露が行われ、堂本が作曲した「CONTINUE」が歌われた。
 「SHOCK」シリーズの製作発表では貴重な機会となったが、これまで本番の数カ月前に行われる製作発表の段階では未確定部分が多く、演出・構成面の新しい要素を報道陣に知らせることができないことに毎年忸怩たる思いを抱いていた堂本が実現させた粋な披露の機会となり、会場に招かれた500人近くの一般オーディエンス(観客)にとってもまたとない素敵なプレゼントとなった。堂本は「お客さんがいないと、歌うにあたって拍手がまばらになるのが嫌だったので…」と本音も語ってほほ笑んだ。
 ふぉ~ゆ~の4人は正装のタキシードでビシッと決めていたが、堂本からは「こいつらでーす」と投げやりに紹介されたあげく、「どこのコーラス隊?」とからかわれる始末。
 ジャニーズJr.から新たに加わった川島如恵留もあいさつした。

 製作発表会見の冒頭のあいさつで堂本は、千穐楽で1700回に達することについて「自分としては何回やってきたというのはあまり頭にはなくて、とにかく一生懸命やろうというだけです」ときっぱり。「ジャニーさんは何と言っていましたかという質問があるのでしょうが…」と報道陣からの質問を先取りする形で「最近お会いしていませんので(何も言われていません)」と答えるなど、堂本一流の明るいやり取りですっかり光一ペースに。そして一転して「ジャニーさんの名に恥をかかせることがないようにという思いでやってきた作品。今回もその気持ちでやらせてもらおうかなと思っています」と真剣な表情で誓った。

★ミュージカル「Endless SHOCK」2019年版製作発表会見で撮影に応じる堂本光一(撮影・阪清和)


東京公演でライバル役のヒロキを演じる内は7年前の自分を振り返り、「楽屋から怖くて怖くて出られなかった」と告白。堂本から「腐った消しゴムみたいな顔だった」と突っ込まれていたが、東京・帝劇の舞台への出演に「さらにパワーアップした自分を見せたいと思っています。アグレッシブに光一君にぶつかっていけたらなあと思っています」と意欲を語った。
 梅田は「『Endless SHOCK』に自分が出させていただけるのがすごく嬉しいです。まだまだですが、頑張らせていただきたいと思います」と静かな闘志を燃やす。
 2017年10月の博多座での福岡公演以来、1年4カ月ぶりの出演となる前田は「その間に光一さんを拝見していて、来年はこうしたいなといろいろと考えていました。素晴らしいステージにしたいと今から思っています」と稽古、そして本番が待ち遠しそうだ。

 会見に先立って披露された「CONTINUE」を創った時のことを聞かれた堂本は「確か、タイトルが『Endless SHOCK』になった2005年に創ったと思います。ミュージカルには大テーマとなる曲が必要だと思ったからです」と振り返ったが、曲誕生時のことは「まったく記憶にございません」と苦笑い。「『夜の海』はよく覚えていて、お風呂で頭を洗っている時だったので、びしょびしょにしながらパソコンで必死に創りました」と別の曲のエピソードを披露。肝心の「CONTINUE」は思い出せないまま。

 今回の公演は、堂本が40歳になって初めての「Endless SHOCK」となるが、その点を指摘されると、「(シリーズの)最初は21歳でしたから、恐ろしいですね」とほほ笑みながらも、「でも21歳の時よりも今の方が体力はあるんですよ。ただ単に回復が遅いし、なんでここ痛いんだろうっていうのが突然来たりしますね」と笑わせた。
 「フィジカル(体力)的に大変な作品ではあるんですけど、なんでこんなに続けられるかというと、素晴らしいスタッフと素晴らしい共演者がいるからだと思うんです」と語った。
 そして「一応言っときますけど…ファンの方もいるからだと、心から、思ってます」と会場のファンを大いに意識して忘れずに付け加えた。

 「Endless SHOCK」で新たに挑戦したいことについては「変えることが進化だとは思っていません」と常に口にしていることを語り、「ありのままで役を演じられたらいいなと思っています」と純粋な思いを語った。

 私から「今この瞬間に『SHOCK』と聞いて思い浮かべるもの」を問われた堂本は、ソロでライブを開いた時のエピソードを語り出した。見に来てくれたというジャニーさんから「You、良かったよ、MC(曲間のしゃべり)が」と言われたそうで、「それがショックでした」と言う堂本が「それは精神的ショック!」と内から思い切りツッコまれる場面も。
 内が「殺陣のシーンですかねえ」とジャパネスクの名シーンを挙げると、堂本は「しんどいからね。ほんと自分との闘い」と同意し、内とともに「公演が長く続くと、(殺陣のシーンのために)少しでも体を軽くしようと爪を切るので、深爪になる」という仰天エピソードを披露。内は「髪の毛も短くしようとしたりもします」と壮絶な日々を振り返った。
 舞台本番はこれからとなる梅田はオーディションで歌った「One Day」という名曲を挙げ、「(本番)当日始まった時に歌えるのがとても楽しみです」と話し、堂本から「それ(オーディションの歌唱映像)見た」と言われると、「恥ずかしい」と顔を赤らめた。
 前田は「私が大好きなのは、すべてが終わって『CONTINUE』の前に『疲れた時は休めばいい、迷った時は立ち止まってふり返ってみればいい』というせりふが言えるのが、今自分が言っていてもぞくぞくするぐらい大好きなんです。『ありがとう、コウイチ』ってお礼を言うところが。だからまたそれが言えることが幸せです」とほほ笑んだ。
 「精神的ショック」の方を持ち出すという大ボケをしたために、考える猶予をもらっていた堂本はようやくその次に話し出し、「18年やって来たんで、いろんなことありすぎて…」と苦笑しつつも、「出演者もスタッフもみんないろんなことを犠牲にしてこの作品をつくってきた部分もあるので、その『結集』をいつも感じます。そういった部分を思い起こしますね」としみじみと話した。
 シーンで思い出すのは「幕が下りた瞬間『終わったあ』と思う。そこが一番好きです」と最後までボケる瞬間を探し続ける関西人ならではのお笑い魂を見せつけた。きっと報道陣や多くの観客は「そこはシーンちゃうやろ」とツッコんでいたはずだが。

 堂本は今年、ミュージカル「ナイツ・テイル―騎士物語―」で井上芳雄と奇跡的な初共演を果たし、日本の演劇界に大きな衝撃を与えたが、その「ナイツ・テイル―騎士物語―」が堂本本人や「Endless SHOCK」にもたらしたものを問われると、「『Endless SHOCK』の稽古では演者としてもやっているので遠慮もあるんですが、『ナイツ・テイル』ではゼロ発進で壊しては創りして大変な思いで創っていったので、『ああ、遠慮しないでやればいいんだな』と思うようになりました。だから『Endless SHOCK』もみんなに迷惑かけて創っていこうと思います」と演出にも関わる堂本にとって、世界的な名匠ジョン・ケアードの薫陶を受けた「ナイツ・テイル―騎士物語―」での経験からは、クリエイターとしても俳優としても大きな収穫があったようだ。
 その上で「成長はすぐに感じるものではありません。でも経験を活かさないと意味がない」と話し、これからこそが大切であるとでもいうように自分に言い聞かせるように語った。
 さらに「Endless SHOCK」2019年版での具体的な演出変更の検討ポイントについても言及し、「若干のせりふの変更(足したり引いたり)」「リカの歌を増やす」「オーケストラを花道からオーケストラピットに移す」などを挙げた。いずれも稽古場でやってみた上で判断して変更するかどうかを決めることになるが、特にオーケストラがピットに移動することについては、今までピットをふさいでフライングの助走路として使っていたこともあって、観客からの見え方にも影響する可能性もあり、慎重な検討が必要となるようだ。

 会場のファンへの「愛あるメッセージ」を求められた堂本は「いろんな思いがあると思います。でもこれだけ長いことやると、ファンとともにその時間を生きていたという思いもあります。僕から言えることは、『SHOCK』が続く限りは皆さんにも見届けてほしいなということです」と話し、大きな拍手に包まれた。

 初共演となる堂本の初対面での印象を聞かれた梅田が「顔ちっちゃーと思いました」と明かすと、「全体的にちっちゃいんです」と堂本がお約束ネタのように乗ってみせ、「このやり取り、人生で何万回もやっているんです」と大爆笑を誘う場面も。さらに隣にいる体の大きい内に「こいつでけえくせに、ヒールもでかいんです」と内が履いているヒールを攻撃。内はあわてて防御していた。
 他の印象を口にしない梅田に堂本は「顔がちっちゃいだけかよ」とツッコみ、梅田は必死で「きらきらしているし…」と続け、てんぱり続けていた。
 梅田は帝国劇場のステージに立つことになる2人目(1人目は2016年と2017年のミュージカル「王家の紋章」に出演した宮澤佐江)のAKB48の卒業メンバーとなるが、「帝劇も初めてで、ずっとあこがれていた『Endless SHOCK』も初めてで、両方とも初めて。1月で30(歳)になるので、30になって一発目の舞台が『Endless SHOCK』になって、私はすごく嬉しいと思っています」とほほ笑んだ。

 さらに質問に立った新聞記者が、森光子が高齢になるにしたがって「放浪記」でのでんぐり返しを万歳三唱に変更した前例を挙げて、これから歳を重ねていく堂本自身のために「Endless SHOCK」で何か変更点を考えているかを問うと、堂本は「何か終わりを考えながら、ものごとをしたことはないし、自分ではやれる限りやりたいと思っています。それに、今ここまでくると自分の中での意地もあるので、楽にしたら続けられるというようなことは考えたくないなと思います」と話し、変更する気は全くないことを明かした。
 茶目っ気を出して、加齢への対応策として「例えば、(階段落ちのシーンの)階段が滑り台になるとか」と大爆笑を誘うアイデアを出してみせた堂本に、内は「それは吉本新喜劇!」とツッコみ、さらなる爆笑の渦。堂本は「そういうふうにはしたくないな」と苦笑した。

 この他、オーディエンスも残った場で、テレビ各社による囲み取材も行われた。内容については別途詳報するが、一部を紹介する。

 囲み取材の序盤、聞き手に初演から18年間、変わらずに続けていることを問われると堂本は「独身であることですかね」とあっけらかんと発言。拍手して歓喜するファンに「何の拍手? おかしいだろ」と言い、聞き手からタイトルに引っ掛けて「それ(独身)もエンドレスですか?」と聞かれると、堂本は「いや、いや」と否定して「僕はいずれは(結婚)したいと常に公言しています。いずれは家庭を持ちたい、できたらいいなと思い続けて何十年…」と独身である現状を説明。「まだ結婚してほしくないかどうか」を聞き手から聞かれたファンからは「まだ(してほしくない)」という声が多く出たが、「僕がたとえ結婚しようとも、みんなは僕についてきてくれると信じています。だからこそ、ついてきてくれるような作品をこちらからも提供しなきゃいけないなと思うから、まだまだ成長していかないといけないと思っています」と一気に話すと、割れんばかりの拍手の中にも、納得している表情と、受け入れられないと悲鳴をあげそうな表情とか観客の中に交錯していった。

 出演は堂本光一、内博貴、中山優馬、梅田彩佳、前田美波里、ふぉ~ゆ~(福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介)、寺西拓人(ジャニーズJr.)、Travis Japan(松田元太、松倉海斗、川島如恵留)、石川直。
 なお、内博貴、越岡裕貴、福田悠太、寺西拓人は東京のみ出演。中山優馬、辰巳雄大、松崎祐介らが大阪公演のみの出演となる。

 ミュージカル「Endless SHOCK」は2019年2月4日~3月31日に東京・丸の内の帝国劇場で上演される。秋には大阪市の梅田芸術劇場でも上演されるが、詳細は未定。
 東京公演のチケットの一般発売開始は2019年1月12日午前10時から。

★チケット情報はこちら=2019年1月12日一般発売開始

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