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KinKi Kids 堂本剛、新曲「HYBRID FUNK」MV撮影に迫る ヘアスタイルの変化が大きな鍵に


5/3(木) 10:01配信 

「何億万回も見たみたいなクリエイションではあるじゃないですか。ミュージックビデオで髪を切るって。なんで、切るねんけどヘアアレンジをバッキバキにどんどん変えていくことで、時間軸が変になって面白いかな~って」

 KinKi Kids 堂本剛の素顔に迫るドキュメンタリー番組『堂本剛の素』。第3回となる“「つくりかた」前編”が、4月27日より動画配信サービスGYAO!にて配信されている。5月2日に、剛はソロプロジェクトであるENDRECHERI名義でニューアルバム『HYBRID FUNK』をリリース。第3回では、同アルバムのジャケット写真とミュージッククリップ撮影現場に密着し、剛が生み出すクリエイティブの裏側に迫る模様が収められていた。

 今年2月に某スタジオにて、アルバムジャケット写真とミュージッククリップの撮影を敢行した剛。撮影時間は15時間にも及び、細かいことを決めずに臨んだという。剛は「絵コンテなし。いらない。そんなものは」と言い、自分の感性を信じすべてを決めていく。

 長く伸ばしていた髪を今回の撮影中に切ると決めていた剛。「乳首まで伸びたからもうええかなと思って」と口にし、「でも、どんな髪にするかも決めてないです」と全くのノープランであることを明かす。長髪での最後の撮影では、自身の髪で顔全体を覆い「私の名は、毛マンです」と名乗るお茶目な一面も。「今日でお別れだからな~毛マン。寂しいけど」と言いながら、コーヒーブレイク毛マン、メールチェック毛マン、インテリ毛マンと別れを惜しむように様々なバリエーションで写真を撮っていく。なんとも剛らしい独特なユーモアと強烈なインパクトに思わず頬が緩む。

 まずは長髪のままでミュージッククリップを撮る剛。今回のコンセプトについて「とりあえず雑に撮ってもらって、雑につないでもらう感じがいいです。髪の毛も切ってる時系列を追いたくないんですよ。中盤とか後半に急に髪長い人(剛)が出てくるみたいなイメージにしたいから。アングルとかバラバラでぐっちゃぐちゃに撮って、無理やりつなげて無骨なやつ撮りたいなっていう」と語る。次に「斜めとかに切っといた方が画映えするかな」という理由で右側の髪だけザックリとカット。ヘアアレンジを施し再び撮影へ。その後、さらに断髪し「あ~スッキリ~」「新鮮!」と顔をほころばせる剛。そしてヘアカット、ヘアアレンジと何度もヘアスタイルを変えながら、同じ撮影を繰り返していく。

 最後の撮影が終わると、「疲れたもう……いっぱい踊ったから」と呟く剛。だが、「このあと時間経って、なんか違うなと思ったらまた(髪)切る可能性もあるけど。今日のところはとりあえずここに落ち着くって感じにしました」とコメント。

 そんな剛が今回自身の髪を切りながら撮影した「HYBRID FUNK」のミュージッククリップが現在GYAO!にて配信されている。服装や背景がほぼ同じにも関わらず、不思議と全く飽きない。飽きないどころか、剛にしかできない特有の世界観が癖になり、何度も見直してしまう。それは、剛が一際注力していたヘアスタイルの違いが大きなアクセントとなり、時間軸を狂わせているからだろう。さらに、その髪型の変化と時間軸の不明さを際立たせているのが、アクセサリーや着こなし、照明の当て方、影の付け方、カメラのアングルなどの細かい変化だ。余計なものがないからこそ、細かい部分が重要になってくる。決してゴージャスではないが、すべてのバランスが整ったとき、それは何よりもかっこいい。殺風景な場所で一人踊っている剛、この光景がたまらなく美しいのだ。「HYBRID FUNK」のおしゃれなサウンドとも絶妙にマッチし、完全に一つの映像作品として完結している。まさに剛が言っていた「素朴であり、かつ迫力、大胆さがある」作品だ。

 余談だが剛は、今回切った髪で「筆作ろうと思ってます」とのこと。その言葉にもすでに剛らしい感性が発揮されていて思わずクスッとしてしまう。

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