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<vol.3>

魔法のような空間
ジョン・ケアード氏の演出

質疑応答では、光一に続き、井上さんもケアード氏の演出を「シェイクスピアと友達だったのかな?というくらい、聞いてきたように話してくれる。ジョンは演劇の魔法を教えてくれる、魔法を使える人」とコメント。さらに、本作の印象を「いい意味で帝劇のイメージと違うよね?」と語り掛け、光一も「全然違う!」と深くうなずいていたのでした。

また、舞台音楽の質問では、ケアード氏から、「古典的なヨーロッパのものを21世紀の日本でやる、しかも世界初演でやるにあたり、日本の文化を何か取り入れられないか」という思いから、和太鼓や篠笛、横笛、津軽三味線の演奏者が踊りに混じる…という構想があるのだと明かされました。西洋と東洋の文化が融合する音楽の効果、そこで光一はどんなダンスで魅せてくれるのか、期待大です!

一役者として臨む!
気になる稽古場の雰囲気は…

今回の作品では、演出にはかかわらず一役者として稽古に入っている光一。そんな光一に、稽古場での気持ちを問いかける質問が。

光一は、「『SHOCK』という舞台で、ずっと制作側としても関わっていたので。
でも本当に、もうジョンを筆頭にして素晴らしいスタッフの方々がいて、自分はそこに、とにかく今は飛び込んで、これからもっと大変な戦いが待っているとは思いますけれど、とにかくジョンについていかなければ…という想いですね」と、率直な想いを。

そして、「少しここ1週間くらいでやった、歌稽古。
歌の稽古に入る前に、皆でウォームアップをしたり、ちょっとしたワークショップ的な。シアターゲームというんでしょうか。そういったことをやりながらコミュニケーションを図っていったり。
なにか楽しくやりながら…ゲーム的な感覚でやりながら、それが結果的にステージに立つことに繋がっていくというようなことをやったりしています。そこから歌稽古に入っていったりとか」と稽古模様を教えてくれた光一。

「すごく感じたのは、もちろん先程皆さんおっしゃっていましたように、譜面との戦いなんですけども。
ポール・ゴードンの書かれる曲、非常に難解な曲が多い(笑)。その中で、稽古している中でアレンジされていく、ボーカルアレンジもされていく。その過程を見ることがすごく楽しいですね。

こうやって、やはり物事がひとつずつ完成に向けて、積み上げていくもの。それを見れるのがすごく楽しいですし。ただ楽しんでやるだけじゃなくて、自分はどうやっていかなきゃいけないかっていうのが、今の自分にはすごく必要なことだと思っておりますし」と、楽しみながら課題に取り組んでいる模様。

また、「僕たちだけじゃなくアンサンブルの方たち、一人一人にとっても本当に、なんでしょう…こう一緒に稽古をしてアンサンブルもプリンシパルも関係ない、そういう風な感覚。
もう一人一人、アンサンブルも一人一人、みんなこう輝きながら稽古をやっている感じなんですよね。
それが本当に…まだスタートしたばかりですけど、皆でこう作り上げていくんだっていうことを、今この短い期間に、ジョンがまとめていってくれている。
それこそ本当に、ジョンのかけてくれた魔法だなって…芳雄君も仰っていましたけれど、…魔法だなと、まさに今感じているところですね。これから本当に、自分にとっては試練ですけども、楽しみです」と、カンパニー一人一人がメインとして、一丸となって取り組む様子を教えてくれたのでした。

囲み会見で語られた
お互いの印象とは…

こうして製作発表が終わると、キャスト陣を取り巻いての囲み会見へ!

さっそく光一は、「ヤバイですよ!この並びヤバイでしょ、本当に!」と豪華な顔ぶれに感歎の声を挙げつつ、「学ぶことたくさんあるでしょうし、ワクワクはもちろんなんですけどね、それ以上に今は恐怖の方が勝っています(笑)」と、胸の内を。

そして、もう一人の騎士を務める井上さんとの馴れ初めについて問われると、「僕は2000年に初めて帝劇でやらせていただいて。そこから同世代で今やっている芳雄くんが東宝の作品で素晴らしい演技、パフォーマンスをしているっていうのはもちろん、その時から知っていました」と語ります。

井上さんは、光一について「それは小さい頃から、テレビで拝見していましたし、それこそやばいなって…。『SHOCK』が始まって、どんどんこうお客さんね、最初から完売で、このままいくと僕たちいらなくなるんじゃないかなっていう危機感…ミュージカル俳優とか(笑)。
ジャニーズの方があそこまで歌って踊ってお芝居していたら、やばいなっていう。ちょっともう戦々恐々していたんですけど。それこそ敵なんじゃなくて一緒にやれる味方になりたいなって思っていましたけど、本当にこれがここでね実現するなんて、夢のようですね」と、お互いの存在を知った経緯、意識した経緯を教えてくれたのでした。

共演に向けての経緯

そんな光一と井上さんの共演がどういう形で実現したのかという話題になると、「東宝のスタッフの方に引き合わせていただいて。3年くらい?もうちょい前?そのくらいだったと思うんですけどね」と光一。

続けて、「一方的に客席から観ていたりはしていたんですね、ちゃんとお会いしても、なにか最初から知らない人ではない感覚というか、不思議なんですよね(笑)。お話をしているとやっぱり、舞台というものを専門としてやっていらっしゃる方ですから。そういう方の話を聞くっていうのは、すごく僕は楽しいですよね」と晴れやかな表情で。

そして、光一は、井上さんとの時間を「話しているとなにか、おこがましいですけど、なにかこう共通点みたいなところも見えてきたりだとか。
そういったところで…製作発表の場でも言っていたけれど…やってきたことはお互いに違うかも知れないけど、『なにかこの二人が一緒になったらすごく面白いんじゃないか』っていうことを、周りの方も、そして僕らも自然にそういう風に感じていたという形ですね」と語ってくれたのでした。

お互いの共通点

その「見えてきた共通点」を具体的に問われると、光一は「ステージに立つこと…だったり。どう(笑)?」と井上さんを見上げると、「これからでしょうけれど(笑)。でも僕もずっと東宝の方とか、ファンの方とかから、『光一さんと芳雄さん似ているんじゃないですか?』とか。『言っていることが似ています』とか、『ファンの人のいじり方が似ている』とか、『ちょっと毒を吐く』とか」という例を挙げた井上さん。

これには光一も「そこか(笑)」と笑うと、井上さんは「そこだけじゃないだろうけど(笑)。そういう話を聞いて、確かにキャラクターとしてはどちらかと言うと王子様って言ってもらいがちなキャラクターではあるんですけど。もう年齢もいい感じにいっていますし、それだけじゃないぞ、それだけじゃダメだなって自分では思っていたんで。
光一くんのその話を聞いて『光一くんもそんな毒づいたり、なんだりしているんだ!』って、そこはすごい親近感というか(笑)。話していても。まぁまぁ同年でもありますし」と、理由を。

アーサイトとパラモンをとらえる、敵国の大公・シーシアス役の岸さんから、「僕らの中では、腹黒王子って呼んでいて」と明かされると、登壇陣も取材陣も大爆笑!

「きっと光一くんも、そういうところが…ありますよね?みんなあるよね?」と井上さんが問うと、光一も「いや~…あります、あります(笑)」と笑いながら回答する…なんて一コマも(笑)。

共演の皆さんから見た
光一の印象は…

お二人の印象についての話題になると、エミーリア役の音月さんから、「先程会見で、ジョンさんが『圧倒的なカリスマ性』って仰っていて、吸い込まれてしまうようなところがあって。まだ芳雄さんとはご一緒に稽古はしていないんですけども。稽古場に光一さん現れると、みんなシュッと、こう」と、稽古場模様が。すると光一は「えっ、嘘?すごいボヨ~ンとした…」と自身の様子を。

音月さんからは「ボヨ~ンとしてない、してない(笑)」との言葉を頂きましたが、光一は「俺ね、すごいスロースターターなんですよ」と告白。

光一は、「ジョンの稽古も…皆さんからしたら『おい、何言ってんだ』って思われると思うんですけど。11時スタートなんですね…早いんですよ」と明かすと、音月さんは「そっち!?」とビックリ。

「本当にね、今ね時差ボケ…(笑)」(光一)、「俺の方が時差ボケだよ(笑)」(井上さん)、「芳雄くんのが時差ボケなんだろうけど。(自分は)常に時差ボケ。稽古始まって、時差ボケでね、ボヨ~ンっとしていたと思うんだ(笑)」(光一)とワイワイ言い合うやりとりも。

改めて音月さんから、「なので、毎日噛み締めながらやらなきゃいけないなって、1日1日幸せな。
もちろんお二人のご活躍は一方的に観る側として、楽しませていただいていたところに、今回共演させていただくお話をいただいたときに、『私で本当に大丈夫ですか?』ってマネージャーに言ったくらいなので。私は…頑張ります!」とのお言葉が。

シーシアスに求婚されるヒポリタを演じる島田さんからは、「そんなにぼんやりとして、お稽古場に入っていらしてただなんてことを、今初めて!」知ったという驚きの声から、「今本当にこの両プリンスとですね、ご一緒にさせていただけるっていうのが、毎日いろんなものを、いっぱいエネルギーいただきながら、頑張っていきたいと思います」という言葉を頂いて、はにかむような笑顔を見せていた光一なのでした。

森の楽団のダンス指揮者・ジェロルド役の大澄さんからは、光一との出会いであるドラマ共演を振り返りながら、「そうですね、(光一は)中学生でしたよ。でも本当に、素晴らしく成長していて、光一くんと芳雄くんもね、すごいじゃないですか。飛ぶ鳥落とす勢いですよ、この2人が合わされば」とのお話があがるも、井上さんから、「漠然としているな、あの人(笑)。コメントが漠然としていますね、心がこもっていないというか(笑)」というツッコミが入り、場内は大爆笑に包まれます。

そんな爆笑のなか、光一は、「稽古場でも大澄さんと岸さんが僕の癒やしなんですよ。
みんな椅子に座ってね、歌の稽古を真面目にするんですけど。賢也さんと岸さんがもう、チャッチャッチャッチャッしているんですよ(笑)」と、和気あいあいとした稽古場の様子を。

大澄さんからは、「光一くんの愚痴は僕が聞いています、だいたいね。『朝早いんですよ~』とか『まだ、起きていないんですよ』、『頑張ろうよ』ってやっています。癒やしなんです」なんて返しもあり、笑顔を交わす光一の姿も。こんなふうに稽古場同様に和やかな様子で囲み会見も進んでいくのでした。

ポスターからイメージする
気になる舞台衣装は…?

囲み会見では、この日公開されたポスターについての話題も。
製作発表でも明かされたように、写真をもとに絵画風に描かれた中央には、裸体で背中合わせに立つ光一と井上さんの姿。
井上さんは、「僕のはちょっと盛っているので、あれなんですけど。光一くんのは本物ですよ。ほぼほぼ、現実のものと一緒らしいんで」と、筋肉のポイントを。

舞台をイメージして作られるポスターということで、「舞台上でも裸になるんですか?」という問いかけも!
これには、「光一くんは全編、裸じゃないかな(笑)?」(井上さん)、「全編、裸って(笑)!」(光一)、「岸も裸、俺も裸。俺の一座、裸だから」(大澄さん)、「でも、女性もなんかちょっと…」(光一)、「私、アマゾネスですので、かなり衝撃的なお衣装」(島田さん)とワイワイ言い合う一コマに。一体どんな衣装となるのか!?さらに期待は高まります。

引き締まった筋肉が印象的なポスターということで、体作りについての話題も。
井上さんからは、「光一くんは出来ているんで、しなくていいと思います!」なんて言葉がかけられると、光一は、「ずっと言われるんですよ、『これ以上鍛えないでね』って((笑))」とポツリ。

「『SHOCK』観るたびに、なんか大きくなっているなって。ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!」という井上さんに、光一は「でも歌稽古が入ってから、1週間ちょっとサボっていますよね。それどころじゃない。本当に五線譜ばっか見ていますね」と、筋トレよりも歌稽古!という状況を明かすと、井上さんは「それぐらいで、ちょうどいいと思います!」とホッとしたような笑顔を見せていたのでした。

王子様っぽさとは…

周囲から王子様キャラだといわれる井上さんと光一。
ということで、「お互いのどんなところをそう思うか?」という質問が上がると、井上さんから、光一について「見た目はもちろん、キャラクターとしてはそうだと思うんですけど。僕がどうか分からないですけど。最初はそんなに…スロースターターだからかも知れないけど…最初から『ウエルカム!イェイ!イェイ!』な感じでもないんですよ。
最初は、『あっどうも、堂本です』みたいな感じなんですけど。ちょっとずつ心を開いてくれて、そこに『あっ!ちょっとずつ心開いてくれている!俺に!』みたいな。キュンってする感じがやっぱ王子。
ちょっとずつ…ツンデレとは言わないけど。僕もシャイ、人見知りではあるんで、いきなりバッといくっていうよりは、ちょっとずつ開く感じがたまらないんじゃないかな」と、深窓の…という雰囲気があるところが王子っぽいとのこと。

光一は、「芳雄くんはもう立っているだけでも、この身長差ですからね、やんなっちゃいますよ、本当に(笑)。声も素晴らしいし、素晴らしいことだらけじゃないですか」と、正統派王子っぽさを感じているとコメント。
そして、「だから、腹黒い部分だけはこう共有しながら。でも役としてもある意味、腹黒いもんね、逆にどっちが腹黒いかみたいな役だよね?」と、アーサイトとパラモンの役柄について語り掛けると、井上さんも、「友情で本当に愛し合っているかと思った次の瞬間には、『お前殺してやる!』みたいになって、すごい情緒不安定ですよね(笑)。音月さん(エミーリア)を争ってを、僕たちはもう命をかける訳ですからね」とうなずきます。
そして、「音月さん(エミーリア)がそうさせるんですよ(笑)」(光一)、「どっちが抜け出るかっていう、腹黒さもあると思いますよ」(井上さん)と、語り合っていたのでした。

囲み会見の最後は、メッセージを。
「『ナイツ・テイル-騎士物語-』いよいよ始動します!芳雄くんは明日から初稽古」(光一)、「僕は明日始動します!」(井上さん)、「僕は1週間くらいフライングしています(笑)」(光一)と語らう二人。

光一が、「本当にこうして始動したことがですね、何かまだ信じられないような気持ちがありますが。今まで夢見てきたことみたいなことが少しずつ形になっていくというのがですね、それを楽しみながら。
本番、7月…いつ(笑)?」というと、「7月27日が本初日かな?」と井上さん。

改めて、「そこに向かって皆で、日本初、初演作…」という光一に、井上さんが「世界初…」とツッコミを(笑)。気を取り直して、「世界、はい(笑)。もうしどろもどろになっている感じから、いろいろ察していただく(笑)…と思います(笑)。どうか皆さん楽しみにしていてください!」と宣言した光一。こうして登壇の皆さんと共に一礼して、会見場を後にしたのでした。

光一が、「本当にまだ短い稽古しかやっていないですけど、そこから受けるエネルギーとか、そういったものっていうのもすごく勉強になりますし、本当に日々勉強だと」と、井上さんとともに、そして豪華キャスト陣&国内外のクリエイティブ・スタッフと共に、全身全霊で挑む!

ミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』は、7/27(金)開幕です!

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